閉じた○をかけるようになると、表現力がぐ~んとUP!
絵は○を組み合わせることで、いろんなものに変身します。
意味のない「なぐりがき」の多かった1才代に比べて、2才代は、自分でイメージを持って絵にしようとします。
したがって、この時期はい~ちばん、お母さんの言葉がけが重要なのです!
お母さんの言葉がけ次第でお子さんの想像力、表現力はぐんぐん伸びるだけでなく、言葉をスポンジのように吸収するこの時期、お絵かきという視覚的なことと、頭でイメージすることが結びつくことにより、言葉もどんどん出てきます。
この時期のお子さんには、どんどん一緒に絵を描いてあげなら、お絵描きの楽しさを共有してあげてください。
しかし、ここで、重要なポイントがあります!
上手に描きすぎてはいけません!
お母さんが上手に描きすぎると、子どもの想像力を狭めてしまい、固定概念を植えつけてしまいます。
こどもと同じレベルで、楽しそうにぐるぐる描きながら、子どもに何に見えるか問いかけ、一緒に考えてみる程度でOK!
また、子どもが描いた、意味のわからないような絵でも、「これ、何かいたの??」と必ず聞いてあげてください。
子ども自身は、最初は何を描くつもりでもないのですが、一緒に何に見えるか考えてみたり、 「ママ、りんごみたいにみえるよ!ふうせんかなあ?●●ちゃんは、何に見える?」
と必ず何かにみたてるようにしていくと、子どもはお絵描きすることによって、意味のなかったものが意味を持つ楽しさを覚え、よりイメージがはっきりしてきますし、自分で描いた絵や気持ちを言葉で表現するのも上手になります。
また「うさぎさんはお耳が長かったね。」や、「ママはおめめがふたつあるね。」など子どもの描いた絵から、具体的なイメージを広げて伝えてあげることで観察力、描写力を養います。
みなさんのお子さんは、一日のうち、いつ、どれくらいの時間、お絵かきしていますか??
わたしの娘、sakuraは、保育園に通っていました。
私も仕事の日が多く、お迎えに行って、買い物して家に帰ってくるのは18時ごろ。
急いで夕飯の支度をしている間の30分~1時間というちょっとの時間なのですが、sakuraのお絵描きタイムにしていました。
ほんの少しの時間でも、子どもにとって楽しく集中できる時間があればいいと思い、あえて、テレビは見せません。
本当はゆっくり横に座ってみてあげたいのだけど、放っておいても結構集中して描いている様子。もちろん、そうでない日もありますけどね。
お絵描きも特に無理に描かせようとせず、いつでも絵が描けるようにたくさんの紙とクレヨンとのりと、はさみを手の届く場所へ置いていました。
sakuraの保育所では、幼稚園のようにお絵かきをみんなで揃ってしなければいけないということはなく、したければする、したくなければ他の遊びをする、という感じで、おウチでのお絵かきの方が楽しいのか、保育園から作品らしい作品を持って帰ってきたことはありません。
お絵描きする子どもに、じっくり向き合ってあげることや、誰かのために描いてあげたいという気持ちを生み出させることや、その他環境などは、子どもの「描く気」に影響しているのかもしれないと思いました。
昔ながらの、サクラクレパスを娘にプレゼントしたときのこと。
繰り出し式の水彩クレヨン「カラリックス」ばかり使っていたので、紙で巻いたクレヨンは
あまり使い慣れておらず、最初は上下逆に持って「描けない」なんて言ってましたが、折ってしまったりしながらも、綺麗な発色と豊富なカラーの新しいクレヨンが気に入ったらしく、どんどん描いてくれました。
「お絵かきノリノリの日」はびっくりするような絵をプレゼントしてくれるのですが、
実はそんな娘も、「そうでない日」の方がほとんど。笑
でも、「そうでない日」と思うのは大人の目線から絵を見ているからなのかもしれません。
大人が見たら、まるや、ぐしゃぐしゃにしか見えなくても、きっと、子どもなりに解釈した何かを一生懸命描いていたのです。
その証拠に、意味不明な絵が山のようにあるので、私がこっそり、ポイしているのをsakuraに見つかると、「あ~、これ捨てないで!」と、ゴミ箱から拾ってきて、怒られるのです。
ぐしゃぐしゃな絵でもそうやって試行錯誤しながら、もののかたちや、色、特徴を思い出しながら、描いていて、そうすることによって、いつの間にか、表現技法を自ら獲得しているのでしょうね。
そのためにも、子どもの絵をじっくり見て、共感してあげて、喜んであげて、飾ってあげることって必要なんだな~と思いました。
「ここは、この色を塗ったら?」ではなく、「もっと、いろんな色使ってみたらきれいだと思うよ~」 という感じの、言葉かけもどんどんしてあげてくださいね。
先日の記事にも書きましたが、sakuraは朝から夕方まで保育所に通っているため、
親子でコミュニケーションが取れる時間は限られています。
でも日課となっているのが、保育所から帰ってきてからのお絵描き。
帰ってすぐテレビはつけず、クレヨンと紙を用意します。
「お絵描きする?」と聞くと「うん♡」と喜んで紙の前に座ります。
仕事から帰って、お迎えに行って、夕飯の買い物に行って、すぐに夕飯づくりをしなきゃいけない
時間なのですが、お絵描きの最初の5~10分は必ず付き添います。
勝手に放っておいても絵を描くのですが、一緒に見ながら、「いろんな色使ってみたら?」とか、
「お耳も描いてあげて~♡」などおだてると、描いてくれる絵が全然違うのです (* ̄m ̄)o))
昨日はsakuraの大好きな赤ちゃんのお人形を描き始めました。
いつもお顔ばっかりしか描かないなので、試しに「赤ちゃんの体とおててと足もかいてあげてよ。」
と言ってみました。
紙の大きさを考えて、身体をかく部分をあけておくという計算はまだ出来ないので、
この辺に頭かいたら?と頭の描き始める位置だけアドバイス。
そこからはすいすい赤ちゃんを見ながら描いていきました。
最近、用意された絵を見ながら、見比べて同じようにするキューブパズルが「こどもチャレンジ」の
付録であって、それにとてもはまっているsakura。
(来年幼稚園ですが、sakuraは5月生まれなので1学年上の幼稚園年少さんと同じのをとっています)
「赤ちゃんというモデル」をしっかり見て、同じように描くということはこのキューブパズルの絵をみながら同じ絵をつくりあげていく遊びとも共通しているなと感じました。
3歳半になったからなのか、それとも、普段からお絵描きが好きで、想像したり、見たりする練習になっているからなのか、ここ何日かで描写がとても上手にできるようになってきたのには親の私もびっくり。
もちろん親の声かけがなければ、詳しく見ながらは描いてくれませんけど。
写真は携帯カメラなので画像が汚くてわかりにくいですが、
私が何も言わなくても、初めて描いた全体像なのに、手や足の指、青い目の中の黒い瞳、
耳の穴、おへそまで表現してくれました。
絵が上手か下手かはともかく、これから大人になっても絵を描く上で、描写というのはとても大切です。
ものをじっくり観察する能力、そして観察して初めて発見するものもたくさんあるでしょう。
特にこどもの頃は、ものの特徴だけをしっかり捉えて表現することができます。
また観察することで、記憶に残り、イメージして絵を描く時の頭の引き出しも広がります。
みなさんのお子さんも、ちょっと絵が上手になってきたな~。と思われたらぜひ、何かを見て描くという
ことも遊びのひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
声かけするときのポイントとして、
・決して子どもの描いた絵を否定しないこと
・同じ色ばかりで描いていたら、無理強いしない程度にいろんな色で描いたら楽しいよと促してみること
・わからないからママ描いて!と言われたら上手に描こうとせず、見本をみせてあげ、次は○○ちゃん
やってみてごらん?と声をかけてみること
(その時は描いてくれなくても、ママの表現をよく見ています)
・できたら上手にかけたね~!と、すごく喜んであげること、できれば飾ってあげること。