子どもとのお絵かきの時間。こんな時どうする?


Q:お絵描きが幼児期に大切だと言われる理由を教えてください。


A:子どもは、生まれもってお絵描きが大好きです。
最初からお絵描きが嫌いなこどもはいません。そして、小さな子どもがお絵描き遊びや、色遊びが好きなのには理由があります。 それは、子どもの脳が発達期にあり、絵を描くことが脳の発育に良く、本能的にやると考えられるからといわれています。
絵は、大きく色と形の二つに分けられます。
色は五感や感情、情緒を育てる部分を発達させ、形は考える力や観察力を発達させます。 脳には右脳と左脳がありますが、色は右脳を刺激し、形は左脳を刺激するのです。

色と形をまとめて描くと、創造脳といわれる前頭前野が育ち、クリエイティブな能力が伸びるのです。
これは、自由に絵を描くことで発達し、バランスのいい心を育も育てます。

せっかくの、この自発的な能力を摘んでしまうのは、実は親だったり、幼稚園や学校の先生だったりします。
「似ている絵」=「上手な絵」という間違った考えを押し付けられたり、ちょっとしたことで自分の描いた絵に自信をなくしてしまい、お絵描きが嫌いになってしまうのです。

当教室ではこのような子どもを1人でも減らせるように、みんながお絵描き大好きのまま大人になれるように、自分の作品に自信を持ち、楽しく描けるような環境作りをしています。

お家でもぜひ、お子さんのよいところをたくさんみつけ、認めてあげ、共感してあげ、お絵描きを楽しい!と思える環境を作ってあげて下さい♪

Q:小さい子どもにおすすめの画材選びについて教えてください。


A:幼児期には、触感を刺激する画材を選んであげましょう。
小麦粉から小麦粉粘土を作って遊んだり、手を使って絵の具をまぜたり、紙にぬったり、 ぺたぺた押したり。

大きな画用紙や、クレヨンならたくさんの色数を用意してあげると良いでしょう。

小学校になる頃には、左脳的部分ばかりが発達し、マーカーやボールペンなど細密な画材をほしがります。

選択肢を多くして、好きなものを選べるようにしてあげることも必要です。


クレヨンは嫌いだけど、絵の具は大好きって子ども、クレヨンも絵の具も興味はないけれど、ペンは大好きだったり。

食べ物と同じで、自分に必要な画材も、本能的に知っていて自然に選んでいくようですよ。

苦手なものは無理強いせず、お母さんが楽しそうに描いてみせるなどして、徐々になじめるようにしてあげてください。

お花から色水を作ってみたり、石にポスカでお絵描きしてみたり、ペットボトルにボタンを入れて楽器にしてみたり、売っている画材だけにこだわらず、身近なものが何でもアートの材料になることを気付かせてあげましょう!

 

その楽しさを知ると、既製品のおもちゃで遊ぶよりも自分で考え生み出す遊びの方が楽しいことに気付いてくれるでしょう。

Q:はさみを持たせるにはまだ早いと思うのですが、やりたがってききません。 どれくらいから持たせたら大丈夫でしょうか。おうちでできる良い練習法などありますか?


A:お子さんにもよりますが、2歳くらいからなら、ママと一緒に1回切りする練習をしてもいいと思います。

せっかく芽生えた、意欲、危ないからととりあげてばかりいるよりは、「これは、紙を切るものだよ、他のものは切っちゃだめよ。」「ママと一緒になら使ってもいいよ」「こうやって使うのよ」と教えてあげながら、切れにくいはさみよりも、ちゃんと切れるはさみを与え、(子どもの手にフィットして先が丸くなっているものがおすすめ)使い方さえちゃんとできれば危険ではないことを教えてあげましょう。

一番切りやすい紙の厚みは、はがきの厚みくらいだと言われています。
まずは、子どもにしっかりはさみを握らせ、おなかの真ん中で紙と垂直に持てるようにします。
1cmくらいの幅に切って用意した紙をママはしっかりはさみと垂直になるようにしてあげ、1回でちょきっと切る練習をしましょう。(子どものハサミが傾いていたら、はさみに紙をあわせて垂直になるようにしてあげます)
はさみをひらくのは、まだ2歳では難しいでしょうから、「おててを、ぱーしてごらん!」と声をかけながら、ママは、はさみに手をかけて、ひらくのを手伝ってあげましょう。そして次は「ぐー」といいながら、手を握らせます。このぐーぱーぐーぱーの掛け声をかけながら、ゆっくり切る練習をしていると、子どもはすぐに覚え、ひとりでもできるようになるでしょう。


上手に切れるようになり、1回切りから連続切りができるようになったら、広告や、いらない雑誌などのキャラクターや人物、もの、などを切り取る遊びをしましょう。切り取ったものを、ノートやスケッチブックに貼るようにしてあげると、自分で切ったものが本のようになって、喜びます。ママも一緒にしながら、コラージュを楽しむのもいいですね。

Q:クレヨンはやっぱり色数が多いほうがいいのですか?


A:はい。私はそう思います。
色数は多いほど、子どもの感性を刺激するでしょう。
「これはみどり色だね~はっぱの色だね。へびさん描けるね~~。」などと、具体的な色や、その色のものを想像しながら、声をかけながら、なるべくいろんな色を使ってお絵描きするようにしましょう。
もちろん、へびさんが、赤でも、紫でも子どもの想像に任せて、想像力を広げてあげましょうね。
これは、この色!と決めつけるのがいちばんよくありません。子どもの想像力の芽を摘んでしまいますから。

 

青と黄色を混ぜたらみどりができる。や、白をまぜたらやさしいみどりになった!など色混ぜの楽しさも教えてあげましょう。

 

また、お子さんの好きな色があって、同じ色ばかり使うようでも、ママが横でいろんな色を使いながら、お絵描きしている姿を見せていると、自然と他の色にも関心を持つようになるでしょう。

色によっては、塗りつぶすことにより、精神的に自分を落ち着かせようと自然と発散していることもあります。

選ぶ色からお子さんの気持ちに気付く場合もあります。

塗りつぶしの行為は心の発散ともいわれています。

その場合はこだわりの色を禁止するのではなく、好きなだけ描かせてあげて、一緒になってぬりつぶし遊びをしてあげると自然といろんな色が使えるようになりますので、あまり気にしなくても大丈夫ですよ。

 

心理学的な知識ではなく、わたしがたくさんのお子さんを見て来て感じるのが「青」にこだわりを持つお子さんは、心の奥に不安を抱えていることが多いような気がします。これも一概には言えず、ただ青が好き!という場合もありますので、じっくりとお子さんのお絵かきを観察してみてくださいね。

 

 

 

Q:クレヨンを持たせても並べたり出し入れするばかりで描こうとしないのですが・・・・


A:1~2歳の子どもはまだクレヨンで紙に描くことの楽しさを理解していません。
クレヨンって何をするものなのか、お絵描きすることは楽しい!それを理解するには、やはり最初ママがお手本を見せてあげる必要があります。
クレヨンのカラフルさに刺激され、出し入れして遊んでくれるだけでも上等です!
そこから、白い紙に動かすと何かが描ける!という不思議さを理解するまではすぐでしょう!
お子さんがお絵描きには、興味ないように見えても、ママがとなりでお絵描きしゃかしゃかしたり、塗ったりしている姿を横目でちゃんと見て、学んでいます。
ママは楽しそうにすることがポイント!もちろんお子さんには無理強いしないでくださいね。

1才半~6才のハピネスキッズアートリトルクラスでは最初の15分クレヨンタイムがあります。

教室に来たら毎月のテーマに沿ってクレヨンでお絵かきするという習慣、心構えだけでもずいぶんお絵かきが上達します。

何よりも同世代のお友達がごしごしお絵かきに夢中になっている姿が見れる環境でお絵かきをするということも良いのかもしれませんね。

Q:1才半になっていないのですが教室に申し込みはできませんか?


A:教室の募集年齢が1才半~となっておりますが、この時期は成長にも個人差がございますし、お母さまのご判断でお申込みいただいても大丈夫です。ただ、月齢が早すぎて、絵具を嫌がるお子さんを無理にさせようとすると、これからも嫌がってしまう可能性がありますので、

・お子さんが自主的にやりたがる
・画材をお口に入れない

 

を目安にお越しくださいね。
月齢が小さいと集中できる時間も少なくなってきますが、繰り返しきていただくことで徐々に集中力もついてきますし、アトリエに行ったらお絵かきすると理解し始めると、自分から意欲的にどんどん楽しんでくれるようになります。

逆に、その日の気分でできたりできなかったりもありますので、一度できなかったからと言ってうちの子にはむいていないんだ・・・と決めつけず、ぜひ何度か続けていらしてください。

 

以下準備中

Q:手が汚れるのを嫌がります。絵の具遊びはまだ早いのでしょうか。


などなど・・・今後このコーナーを充実していきますので、お気軽にお問合せくださいね。

教室に来て下さったときにご質問いただければ、実践的にお見せしながらお話できますのでお声がけください♪